教室で鉛筆ケースが消えた 第2章 備品庫のラベルが語ること
ガチャリ。鍵が回る音は小さいのに、なぜか胸の中まで響く気がした。先生がドアノブを押すと、学校の「備品庫」の扉がゆっくり開く。薄暗い。だけど、怖くない。むしろ、探検のはじまりみたいだった。廊下の明るさが、ドアのすき間から細長い光の帯になって床...
教室で鉛筆ケースが消えた
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